印刷会社に依頼する際、大きく2つの印刷方法があります。
それは、「オフセット印刷」「オンデマンド印刷」です。それぞれに違いやメリット、デメリットが存在し、コストや納期、色味の仕上がりにも大きく影響します。
そこで今回は「 オフセット印刷 」と「 オンデマンド印刷 」についてそれぞれ簡単にご紹介したいと思います。
一般的な印刷方式というとオフセット印刷を指すくらいメジャーな印刷方法で、C(シアン)・M (マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)各色の版を出力し、印刷を行います。
印刷の際は1枚の紙を印刷機に通してCMYKを何度も重ねて印刷を行い、最終的な色味の仕上がりとなります。
また、この『オフセット印刷』の名前の由来は、その印刷方法にあります。
版にインクをつけ、そのインクをブランケットに転写(オフ)してから、紙に印刷(セット)するため、オフセット印刷という名称になりました。
1つ目に、版を用いて印刷するため、大量に印刷する場合はコストを抑えることが出来るという点です。
一度版を作ってしまうと、版が壊れない限り繰り返し使用することが出来るため、同じ品質の製品を繰り返し作ることが出来ます。
そのため大量の印刷が必要な場合は、オフセット印刷がオススメです。
2つ目に、オフセット印刷は、印刷の仕上がりが高品質という点です。
写真やイラスト、文字などが鮮明に詳細まで表現することが可能です。
そのため、大量印刷を行うチラシやパンフレット、カタログや冊子などが向いています。
デメリット
1つ目に、オフセット印刷は最初に版を作成するため、製版費用が必要となるという点です。
そのため、製版コストがかかるため、少部数の印刷には向いていません。また、少部数の印刷も可能ですが、その際、1部あたりの単価が高くなります。
2点目に、製版作業に時間かかかるため、納期が長くなってしまいます。
オフセット印刷とは異なり、製版をする必要がないため、1枚からでも手軽に印刷できます。
また、版を使わないため、製版時間が不要となり、素早い対応が可能となります。
『オンデマンド』とは、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」という意味を持ちます。
1つ目に、製版をする必要がないため、少しの枚数を印刷する場合でもコストを抑えることが出来るという点です。
1部からでも発注することが出来るため、在庫を抱える必要がありません。
2つ目に、納期に関して、製版作業にかかる時間がない分、短納期での対応が可能です。
3つ目に、オンデマンド印刷はデータをもとに印刷するため、例えば、「イラストを一部だけ変えたい」「クーポン番号だけ変えて印刷したい」といった、内容が一部異なるものを連続した印刷する際にオススメです。
デメリット
1つ目に、オンデマンド印刷は印刷枚数が増えるほどコストが高くなってしまうため、枚数によってはオフセットの方が安くなる場合もあります。
2つ目に、版を利用しない分、色や品質はオフセット印刷と比較すると劣ってしまいます。
そのため増刷や色味を合わせたい方には向きません。
また、べた刷りの場合は色ムラが起きやすく、オフセット印刷と比べると色味が異なります。
色味や大量印刷に優れているのが「オフセット印刷」
少しの印刷、多種、速さに優れているのが「オンデマンド印刷」となります。
色味に関しましてはオンデマンドはオフセットに多少劣ってしまうこともありますが、最近ではオンデマンド印刷でも高性能なオンデマンド機が各種メーカーから登場し、印刷品質が安定・向上してきております。
DMクラスターではお客様のニーズに合わせて印刷の方式などを使い分けて行っております。
商品や納期、部数、色味についてお悩みの方はぜひお気軽にお問合せください。
全力でサポートさせて頂きます。